


日本から始まる、量子とスーパーコンピューティング融合の新時代
「黎明(れいめい)」は、理化学研究所和光キャンパスに設置されたクオンティニュアム社の量子コンピュータです。「黎明」の設置は、経済産業省所管のNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が委託したプロジェクトの一環として実施され、2025年に本格稼働を開始しました。現在は、日本を代表するスーパーコンピュータ「富岳」、「ROQUO」と連携した組み合わせた量子・HPC連携プラットフォームの中核として運用されています。
「黎明」は、量子コンピューティングと高性能計算機(HPC)を組み合わせることで、従来の計算環境では困難な科学・産業分野の課題に挑戦するために導入されました。量子化学や材料科学、ライフサイエンスなどの分野では、量子コンピュータとHPCを連携させたハイブリッドワークフローの研究が進められており、創薬や新素材開発につながる成果が期待されています。
「黎明」は、2026年11月には、20量子ビットのSystem Model H1から56量子ビットSystem Model H2へアップグレードされ、量子ビット数や計算能力の向上により、より大規模で高度な量子・HPC連携環境プラットフォームへの進化に貢献しています。また、量子コンピューティングの社会実装に向け、量子コンピューティングの専門家による高度な研究や、テストユーザープログラムを通じたアカデミアおよび産業界のエンドユーザーのユースケース開発や人材育成に活用されています。
黎明は、日本の量子コンピューティングエコシステム・コミュニティの発展と、量子技術の実社会応用に向けた研究を支える重要な役割を果たしています。

